Palab parallel laboratory

SOCIALWORK
#004
Date・2021.02.21

京都の作家から生まれる端材亀岡 霧の芸術祭 parallel perspective

亀岡市内の作家から端材を収集

亀岡市内で活動する作家の制作過程で生まれる端材を採取し、そのマテリアルから見えてくるもうひとつの世界を描き出す試みです。石材屋や藍染工房など、総勢8組の作家に端材提供 及び インタビューに参加して頂きました。通常はそのまま廃棄される端材たちが姿を変えることで、地域の人にも市内の作家へ興味を持つきっかけになればと思います。また、市街来訪者には城下町だけではない、「ものづくりの町、亀岡」という印象を新たに認識してもらえれば、より魅力的な来訪体験に繋がると考えます。

【参加作家】
1、かたもとオーガニックファーム
2、齋田石材店
3、陶工房 しの平窯
4、Glass Studio Calore
5、長岡銘竹株式会社
6、京都ほづ藍工房株式会社
7、細井友禅
8、京料理 松正
(順不同)

「見立て」で表現してみる

陶芸作家の制作過程で生まれる端材である「ハマ」。この端材を手にしたとき、1枚1枚異なる素材の風合いや、グルグルと回転模様が描かれた円形ながらもいびつな形状に、日本の土偶を想起させられました。今回はそのインスピレーションに忠実にハマを組み上げ、手足を補完することで違和感の具象化を試みました。

「妄想」すると面白い

タイトルの「Proliferation」は細胞増殖の意味で、石材の端材と初めて出逢ったときの、形のその先を想起させられた印象に由来します。「この素材は本来このような形であったが、何かの理由で棒材部分が取れてしまったのではないか」と想像すると、その背景にあるストーリーが動き出すのではないでしょうか。

「視点」を共有する

藍染を制作する際に使用する布を挟むための板。1枚1枚異なる模様が描かれたこの端材をよく観察すると、ある角度で山と湖畔を思わせる浮世絵のような世界が見えてきました。parallel Ukiyo-eは、一艘描き加えることで私に見えた世界を他者と共有する実験です。

作家の端材は「温い(ぬくい)」

今回の取組を通して感じたことは、作家の端材は「温い(ぬくい)」ということです。それは手作業の行程で出るモノだからということが大きな理由だと思いますが、言葉では伝えられないくらい、ひとうひとつの端材に「想い」が詰まっていたんです。企業の大量生産工程から生まれる産業廃棄物との違いはこの点に尽きるかなと思います。今後の取組では、この「温い(ぬくい)」の詳細な正体についても研究していければと思います。

亀岡では作家との会話が盛り上がった

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