ハザイパスポート
京都府亀岡の職人達の端材
京都府亀岡で2022年より新たに発足した取り組み「Harvest Journey Kameoka」。食や農、ものづくり体験を軸とする地域主体の観光プロジェクト。一般社団法人Foginが事務局となり、実行委員会形式で農家やアーティスト、職人などと連携して土地や人と出会い、つながりをつくる新しい旅のスタイルを提供している。
Harvest Journey Kameoka今回は、その取り組みに参加している職人等の製造過程で生まれる端材を使った企画・制作に参画した。
Harvest Journey Kameokaの今後の課題として、いかに工場に足を運んでもらえるか、足を運びたくなる動機づくりがあった。
そこで、端材を活用しオリジナルパスポート作りを行うことで、モノに触れ職人技に興味を持ってもらい、さらに作ったパスポートを持参することで特典が得られるような仕組みを考えた。
Harvest Wagon
Harvest Journey Kameoka用の特注ワゴンセットを企画。亀岡の豊かな自然をイメージできるような農作用ワゴンを改造し、屋台を制作した。
卓上に並べられた端材は6社から提供してもらい、端材の特徴ごとに分類。体験者は好きな端材を選び、透明なケースにコラージュするように構成できる。首掛け紐も用意し、これも好きなものを選べるような仕組みになっている。
※ちなみにこの紐の一部は江東区の工場「レザーデベロップメント」より提供いただきました
人それぞれの特徴が出る端材選び
パスポート作りに参加した人は、色で端材を選ぶ人もいれば、形で端材を選ぶ人もいた。中には入りきらないほどの端材を詰める人も。
最初は何のパーツなのかわからない人もいたが、体験しながらコミュニケーションを取ることで、亀岡の取り組みについて興味を持ってもらうことができたと思う。
この実験は、本当に工場まで持ってきてくれる人がいるか?というところまでであり、これについては継続的にHarvest Journey Kameokaと連携して動向を探っていきたい。
実験の1日目は京都信用金庫のQUESTIONで開催。「KIRI² KAMEOKA」というイベントの一部に出展できたので、亀岡の空気感がある程度醸し出された中での実験となった。
「KIRI² KAMEOKA」実験の2日目は亀岡市内の某コーヒー屋さんで開催。コーヒーを飲みがてら実験に参加してくれる人の姿があった。
文章 : 山野恭稔